・「はい。お母さん、ちゃんと付いてきて」と言われた時
その時のことはよく覚えています。6年前の夏。
新宿駅で乗り換えする時、電車から降りた私に向かって娘が言った言葉がこれでした。「え、あ、そう。うん。わかった。」と言いながら、娘の後を追いました。
あれ〜、ついこの間まで、私が乗り換えの時は先頭で、はぐれないようにこの子と手をつないだり、後ろを振り返り、時には前を歩かせたりしながら、「私」が彼女を連れて乗り換えていたのに。
それで、何とも言えない不思議でうれしい気持ちになって、「うわあ、大人になったなぁ。」とただただはぐれないように彼女の後ろをついていきました。「ここをこう通って、この改札を経由して、何番線で、階段を上って」等々、今までだったら考えながら歩いていたことを全くしないで。
卒業・就職・一人暮らし開始、のような感動的なイベントでの実感ではないことが、何とも言えず面白い。そんな瞬間が来ることを想像することもなく、でも唐突に自分が「あ、子育て完了だ」と認識した瞬間でした。らくちんらくちん。
・決めていた「子育て完了」の時期
私の中で、子供が就職した時、としていました。それまでは「一生懸命育てる」をしてきたので、ある意味過干渉気味。いや、完全に過干渉。しかもあり得ないくらい厳しかったと思います。例えば大学生だけど門限は確か22時。夕食の有無は当日18時までに必ず連絡。もっともっとうんざりするくらい厳しかったです。
そしてそれら一切を「就職して家を出るまで」と子供が生まれた時から決めていました。
よく耐えて頑張ってくれていたと思う。感無量。君は本当に素晴らしい大人になったよ。
「決まったら報告するから、何も言わないで」
就職活動を始めるにあたって、そう言われたので、守りました。リクルートスーツを買ったり、交通費や外食代のサポートだけはしました。私の希望は「実家から出ること」。
そして、新たな土地で新生活をスタート。
・大人になった彼女への「接し方」
家を出たら、私からの連絡は極力控えること。決断は本人がすること。きっぱりと「子離れ」すること。
いつまでも連絡をとっていたら子離れできないし、新しい生活の邪魔をしたくなかった。娘が就職した年、私はまだガラケーで、それこそ「最小限」の「事務連絡」にしていました。就職して初めてのゴールデンウイークに帰省しないことにしたら、職場の上司から「帰りなさい」と言われてしまったらしい。お盆休みも、「お盆だからって帰ってこなくてもいいよ。電車も混んでいるし」「あ、そう、じゃ、帰るのやめるわ」ということにしたのに、先ほどの上司の方が、とても心配してくださったらしく、とうとう「上司が心配しているから帰らせてください」と連絡をしてきました(笑)。
最近は、一生懸命連絡を取らなかった最初の頃よりは、やり取りが増えています、私がスマホにして、LINEができるようになったからかな。
そして今は私のブログの先生です。
娘はよくわかっていて、「お母さんが子離れしようと頑張っているのがよくわかる」と言っています。
良い子に育った。満足。
いやぁ。まだまだ電車位一人で乗れますよ。乗り換えもできます。問題はありません。
でも、子供たちと出かける時は、なんにも考えずについて行っています。安心。らくちん。
P.S 息子編もあります~。
2022年7月5日 火曜日 -2-