コンサートホール。どの席で聞くべきか。

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・反田恭平プロデュース Japan National Orchestra 2022ツアーへ。
・前列で聞こうとしていた頃。足とペダルさばきを見ていた２時間とか。
・前列の皆様は熱狂的なファンが多い。
・成長した私の今後の予定。

・反田恭平プロデュース Japan National Orchestra 2022ツアーへ。

先週はピアニスト反田恭平の指揮による
『JNO（Japan National Orchestra）』の演奏を聞きに行ってきた。
昨年ショパンコンクールで２位になって以来、以前に増してチケットが取りにくい。
というよりはほとんどのコンサートは抽選になってしまったので、
最近の反田氏関係のチケットは運なんだよね。

今回は運良く当選し、席はホールの大体中央に。
オーケストラの音、ピアノの音もステージからグーっと登ってくる感じで非常に迫力があった。
音楽の良し悪しは正直なところよくわからないけど、
モーツァルトを聞いて、日ごろのすさんだメンタルを浄化させる、
という作業は完了だよ。

反田氏の奏でる音が好きで、
そのピアノの音を聴きに行くようになって５年たつのだけれど、
素人ですから、
当初はピアノの音も前で聴いた方が良い音が聞こえるのかなとか、
指の動きも良く見えるとか、
顔も良く見えるな、なんて不純な動機もあり、
ピアノもオーケストラを聞く時もそりゃあ前でしょ、と
前の席を確保し満足していたのだが、

・前列で聞こうとしていた頃。足とペダルさばきを見ていた２時間とか。

まあそれがね、

まず、前列だと演奏者が笑っていたり会話していたり、
アイコンタクトが見えて面白かったし、
ピアノの場合はステージ左側は鍵盤がよく見える。
指の動きも良く見えて、
「すごいすごい」と
感動していたもんだけど、

ステージ右側だと、右側にある
ビオラやチェロやコントラバスなんかの音がたくさん入ってきて、
音のバランスが崩れて聞こえたり、
ピアノの音は本体に音が遮られたような感じに聞こえてきたり、
さらに最前列右側の席の時なんか、視界に入るのがピアノのペダルと足だけで、
「ペダルさばきが素晴らしかったわ🎵」と
なんだかわからない感想になってしまったり。
ありー？なんてことをしていたのだが、

あるコンサートで、座った席がホールのちょうど中央あたりだった時、
「今日はなんでこんなに良い音がするのだろうか。」と
不思議に思う程、迫力がある演奏だったことに気づいた。
オーケストラ（ステージ）からは大分離れているのに。
カスタネットの音すら感動的。

なんでかね、と職場の子に聞いたら、

だっておかゆさん、それはホールの真ん中で聞いたからですよ。

当たり前でしょ。

そりゃそうだ。
それにしても聞く場所によってここまで音が違う。
私の聞きたい音はどこで聞けるだろうか。
最近、ようやく、ちゃんと「音を聞く」という初心？
基本に戻ることができるまで成長したのだ。

ということで、最近はホールの中央あたりの席で聞くようになった。
おまけを言えば、できることなら列の端を取る。
途中で離席したいときに周りに迷惑をかけずに済むから。
これは途中で具合が悪くなって離席したくてもできなかった時の反省からだ。

あと、端の席だとトイレにも行きやすいんだよ。
休憩時間のトイレの列はとても長いの。
だから早くトイレに行かれる席が私には大切なの。
まあ、ホールの人もちゃんと見ていてくれるから大丈夫なんだけど。

・前列の皆様は熱狂的なファンが多い。

それにしても最前列付近は、コアなファン、常連さん？がいっぱいいるようで、
あのコンサート、このコンサート、とツアーを全部追いかけている熱狂的なファンなんかもいて、
さてさて、と座ったとたんに、
あちこちから行ったであろうコンサートの話やら、
弾いているピアノのメーカーの話やら、
ツイッターのコメント、インスタグラムの話題、テレビ出演等々、
いろんな話が聞こえてくる。
皆さん凄まじくてとてもついていけない。
それにその資金力がうらやましい。

お母さんだって追っかけジャン、と子供達にはよく言われたが、
私もここまではできないよ。

しかも情けないことに、
音を聞きに来ているのに、知らない情報を耳にするとなんだか色々焦ってしまい心臓に悪い。
そのため「さてさて」と席についたら
イヤホンをつけて音楽を聞き
演奏直前まで会話が耳に入らないようにしていたこともある。

でも、この度、ホールの中央辺りに自分にとっての良い音が聞ける場所、を見つけられたのでね。
これからはもっと後ろで聞こ。

ようやく最前列最善説からも卒業しましたのさ。