家を買う。無理なく買うための資金計画①借入額の決め方

「家を建てたい。そして早期退職して悠々自適に暮らすことを目指す」という娘に伝えたことその①

その②はこちら→家を買う。無理なく買うための資金計画②頭金・諸経費・ローン

1.ローンを返済しながら退職後の生活資金の貯蓄を続けられること。

月々のローン返済額=1ヶ月の収入-退職後の生活費積立-余裕をもって生活を送れる金額。

退職後の生活資金をローンと並行して積み立てる。
例えば60歳でリタイアし、90歳まで生きるとして、30年分の生活資金が必要。
生活費を月20万円とすると×30年間=7200万円 、月15万円であれば×30年間=5400万円かかると考える。

30歳で家を買ったら、👆の生活資金から将来の年金総支給額の見込みを差し引いた金額を30歳から60歳までに貯蓄する。
年金支給額や生活費は人によって違う。年金が多い人には余裕だし、年金が少ない人には足りないだろう。
自分の状況をしっかりと見極めて見込みを試算する。
リンク:日本年金機構 ねんきんネット

ちなみに娘は子供を持つ予定はないと言っているので上の式には教育費は含まれていない。
人によっては子供の教育費もリアルタイムでかかるだろうし、教育資金も貯金しなくてはいけないから、その分も除く必要があるね。

あと、退職金やボーナスはもらえればラッキーと考え当てにしないで毎月真面目に貯金すること。
退職金やボーナスは、経済状況や自身の状況(早期退職、病気、リストラ、勤務先の倒産、転職)で、うちみたいに「ほぼ0」なんて可能性もある(笑)。
人生いろいろあるからね。

2.銀行が貸してくれる金額と、返していける金額は「違う」。

銀行が提示する額は「返済可能な金額ではない」よ。
ネットで住宅ローンのシミュレーションをすると、何だかたくさん借りられます〜。と出てるのよ。
早速夢をみてしまいがちだが、それは銀行が貸してくれる金額であり、返済可能な金額ではない

たまに聞いてびっくりする75歳まで返済なんてもっての外。
大きな家を買い、大きなローン、長期間の返済を組めば組むほど、老後の資金が後回しになり毎日の生活も抑えなければならない。そのストレスを60歳、またはそれ以上続けるなんてとてもとても。

3.借入金額は少なく、返済期間は短く。

ローンをたくさん抱えてほしくないんだよね。
だから頭金でできるだけ支払えるといい。
例えば1,500万円の頭金と1,500万円のローンで3,000万円の家が建ち、老後に向けての貯蓄もできる。

シミュレーションのサイトで試算してみると、
例えば毎月65,000円の返済で20年のローンを組んだ場合、1,500万円借りられて、利息を含めた総返済額は1,700万円ぐらいになるみたい。
詳しいことは言えないけど、うちも借りたローンの利息総額が500万円近くになった。改めて計算してその事実を知った時、思わず空を見上げたよ。

ドンドン返してサッサと借金を減らしていく。頭金も多いほど利息の負担額も減るから楽。
ボーナス払いは設定せず、ボーナスが出た時に繰り上げ返済をしてさらに返済期間を短縮して、そうだなあ、
20年のローンをなんとか5年短縮して40代半ばで借金とはオサラバしたい。

家のプランや土地をゆっくり検討して、その間も頭金をため続ければいいから、ゆっくり慌てず計画するのが吉

4.夢見る家より一回り小さな家を買う。

これがもしかしたらとても大切かもねぇ。

無理なく買える家を探す。夢は広がり、あれこれ付け足したくなってしまうけれど、あえて希望の家から一回り小さい家を購入する。
そうすることで老後の貯蓄が増え毎日の生活もゆとりができる。
住宅会社や工務店、不動産屋さんの甘いお誘いはきっぱりとシャットダウンできる強い心を持つ。

小さな家も作り方次第。こんな風に🏠

  • 土地は狭くていい。日当たりは良く。広い庭はなくとも借景で景観が良ければ解放感がある。
    私の実家は家の前に高い建物がなく、遠くにアルプスが見渡せる。借景も自分の庭の一部になる。草取りも楽。
  • シンプルな間取りにしてコストを下げる。掃除が楽。光熱費も抑えられる。
  • 金銭的なゆとりがあると心にゆとりができて、小さな家での暮らしでも豊かに感じる。

頑張れ~。