エアコンを使わない高齢者の理由

私は暑い寒いを正確に感知できないお年頃

娘の私に対する取り扱いときたら。

先日娘に言われた↓

お母さん、歳を取ったら体内の「温度センサー」が壊れるんだから、自分が大丈夫だからって思わずにエアコン使ってよ

そういえば30年位前、祖母は真夏に「寒い寒い」と7枚も8枚も重ね着し、娘である私の母に「なんでこんなに何枚も着ているの!」と怒られていた。
もちろんエアコンなしの家。今みたいな異常な暑さではなかったし、田舎で古い日本家屋で軒が深いこともあり、真夏の昼間は扇風機があれば過ごせたし、夜は涼しかったけど、それでも真夏。暑いことは暑い。

体内の温度センサーが壊れてしまうってこういうことだ。

当時の祖母は80代。私は56歳。まだ祖母の年齢でもないのに、娘の私に対する取り扱いときたら、である。

でもこんなに暑くて、若い人でも50代でも熱中症になる現代だ。娘の言うことは聞かないとね。

いよいよエアコンを使わないとホントに命が危険

初めて午前中からエアコンをつける。

私はあまりエアコンが好きではない。
エアコンの効いている部屋と効いていない廊下や屋外との気温差が身体にこたえるからだ。

7、8年位前までは、暑いなあと思っても、エアコンを一度も使わなかった、ということができた年もあった。
それに去年までは午前中いっぱいはエアコンなしの扇風機のみで過ごせたのに、今年はついに、午前中からつけないと具合が悪くなるような夏になってしまった。

いくら水分補給をして扇風機を回しても、シャワーを浴びてさっぱりしても、新聞も読む気にならないくらいに暑い。

そのうち頭痛がするようになってしまい、これは熱中症になる、とエアコンをつけた。朝からエアコンをつけたのは、今までで初めてだ。

娘の助言には従おう。

2階の寝室はエアコンなしだけど、もう限界かもねぇ。

ただ、寝る時は今のところエアコンなしでもなんとかなっている。1階のリビングにはエアコンがあるが、そもそも2階にある3部屋はエアコンを付けていない。2階は主に寝るだけだ。暑かったらリビングで過ごす。
節電節約は昔から。各部屋にエアコンつけていたらエアコン代も電気代もバカにならない。
子供達も受験勉強すら1階のリビングでやっていた。

仕事から帰宅すると、閉め切っていた2階は37.6℃なんていう暑さになっているけれど、窓を開けて風を通せは寝る頃には30℃ぐらいには下がっている。
私の部屋は風通しが良く、南北の窓を開けて扇風機をかけ、凍らせて手拭いで巻いたペットボトルを首筋に置けば「す〜っ」と涼しくなり、朝まで眠れる。今年はね。

でも「今日は暑いな」と思う回数は増えてきた。エアコンなしもそろそ限界かもね。これから毎年毎年どんどん暑くなっていくでしょうし。

夫の温度センサーはすでに壊れている気がするね。

逆に夫の部屋は、窓を開けても風通しが悪く、夜中になっても気温33度を下らず高湿度。
こちらはどう考えても寝苦しい。
しかしヤツは強者と言うか鈍感と言うのか、そもそも温度センサーが壊れているのか初めから持っていないのか、扇風機と保冷枕だけで「よく眠れた」とか言っている。

何度か一階のエアコンがある部屋で寝たら、と一応心配してお薦めはしていたが、去年までは「大丈夫」とそのサウナみたいな部屋でわりとぐっすり寝ていた。

しかし、今年はダメだったらしい。ついに先日「今日は1階で寝る」と布団と枕を持ってエアコンを付けリビングで寝ていた。

いずれにしても、私達はこんな地球を子供達に残してしまったのだ。