目次
10年着ているダウンコート。まだまだいけると思っていたが、暖かくない気がする
色もデザインも気に入っていて、自宅で洗えるからいつもさっぱり着ていられたし、とても暖かかった。
去年、袖口の生地が少し擦り切れているのを見つけて、まあでもまだ着られるし、あと数年はいけるでしょ、と不満もなかった。
ところがそれから1年、今年は着ていて「あまり暖かくない」と感じるようになっている。
職場のハンガーに掛かっていた同僚のダウンコートと比べてみたら、全くふっくら感がない。中のダウンがもうしぼみきっているのか、ぺちゃんこな私のダウンコート。だから暖かくないのだろうか。
インターネットでダウンコートの寿命を検索すると、3年~5年と書かれているものが多い。
ダウンの劣化とか、表の生地の擦り切れ、縫製部分のほつれ、汚れ、ということを理由に3年〜5年等としているようだが、寿命なんて今回検索して初めて知った。
着られなくなったら寿命だと思っていたもんね。
一方、ダウンコートは季節ものだし、ヘビロテする物でもないから3〜5年なんて決める必要はないという人もいる。
表面生地に破損が無く荒い使い方をしていなければ、10年以上でも着ていられる、という記事もある。色々だ。
結局は食器洗いスポンジと一緒だ。
食器洗いスポンジは、人によっては月に1回、2回交換するし、中には半年に1回という人もいるし、前回いつ交換したか記憶にない、なんて人もいる。どれも間違っていない。
使い方や頻度によって寿命は違ってくる。
「取り替えたい」と思った時が「取り替え時」ということで良いわけだ。
スポンジをダウンコートに置き換えて考える。そう考えると、気になるようになっているなら、そして暖かさを感じないのなら私にとってこのコートは「取り替え時」なのだろう。
あんまりなんでもかんでも調べるもんじゃない。誰が書いたのかわからない記事も「文字」で見てしまえば信じてしまう。
インターネットが社会の中心になって以来、人はインターネット上の不特定多数の「他者」に「正しい解答」を求めるようになってしまった。しかも「YesかNo」のどちらか一択にしたがっている。さらに自分で決められなくなってきている。
私もそうだ。自分で決めればいいのに散々検索をして買い替え時を迷いに迷ってしてしまった。
それにインターネットはあっという間に時間が過ぎてしまうし、なんとなく気ぜわしいのはインターネットに割く時間が増えているからかもしれない。
面白くて楽しいインターネットだが、しばらくインターネットで何かを検索するのを止めてみようかと思うくらいだ。
思ったものの、買い替えるならどんなコートにしようかと「レディース␣お勧め␣コート」とか入力して結局早速検索を始めている。懲りないねぇ。