スーパーのセルフレジで店員さんに世話を焼かれるお年頃とは

スーパーではセルフレジを使うことが多い。商品のバーコードを「ピッ」とスキャンするのが好きだから。あと、あまり人と対面する気分にならない時(レジの店員さんとさえ?)に黙って買い物ができるのもいい。

● セルフレジで手間取る客(私)

年に1、2回しか行かないスーパーに行った時のこと。
セルフレジに行き、かごを置いて商品をピッとしようとしたら、店員さんが私のところにやってきて「お客様、お買い物のカゴ置き場はこちらでございます」と言う。
よく見れば私がカゴを置いた所には「マイバッグまたはレジ袋」と書いてあった。あ、ほんとだわ。ありがとうございます。と横の正しい場所にカゴを置いた。

次。そうそう、マイバッグ忘れたからレジ袋を買わないと、とウロウロしていたら、また店員さんがやってきて「レジ袋はこちらでございます」と近くの販売用レジ袋を案内してくれた。

そしてレジ袋を広げて今度こそ商品のバーコードをピッとしようとしたら、また店員さんがやってきて「お客様、レジ袋のバーコードの読み取りをまずお願いします」と言われてしまった。
わわわ~、そうでした。スミマセン。オホホ。と慌ててレジ袋のバーコードをピッとし、ようやく商品をピッとすることができたのだった。

とどめ。支払いを済ませ出ようとしたのだが、出口を間違えて入口に行ってしまった。(一方通行)
しかしここは自分で気が付いて方向転換をし出口に戻った。(店員さんは呆れてもう声をかけなかったのだろう)

● 脳内瞬時反応対応能力の低下

セルフレジってお店によって全く勝手が違う。似ているようで結構違う。
カゴを置く位置とか、スキャンの位置とかお金を入れる場所とか。いつものスーパーではスムーズにできるのよ。
でも、少し前までは、たとえ初めて行ったお店でもちゃんと「あれはこう、これはこう」と状況確認と対応が瞬時にできていた(はず)。
これは脳内瞬時反応対応能力の低下だわ。初めて直面した事象に瞬時に反応する機能が衰えているのだ。

こういう高齢者に片足突っ込みつつあるおばさん(57歳)達のために「セルフレジの標準化」ってのをやってくんないかな。なんて思ってもしまう。

● レジを長時間占拠する高齢女性。いつか私もこうなるのかと思うとコワイコワイ。

いつもと違う慣れないセルフレジに手間取って落ち込んだ(ほんの少し)私は、次のお店で「さっきの私なんて手間取ったうちにも入らないわ」と逆に落ち込んだ事を反省してしまう光景に遭遇した。

その高齢女性は、レジで足りないものを店員さんに言って持ってこさせて、さらにいつものアレがない、と見に行かせ、それが在庫がないとわかると取り寄せの申し込みをし、レジに荷物を広げ、財布を取り出すのにも時間がかかり、なんだか大騒ぎだった。

若い頃の私なら、なかなかレジが空かないことにイラッとしたものだが、直前の自分のセルフレジでのつまずきを思えば、他人事ではない。どうぞゆっくりやってください。の気持ちで見守っ(?)た。
そして、私は年をとっても「財布を取り出すのに時間がかかる」のは許してもらったとして、レジであれがないこれ持ってきての態度を取ってはいけない、と肝に銘じたのだった。

老いが少しずつ進んでいく日々。老いていく先人達を見てまだ先の事、と思っていたのは昔の事で、もう渦中にいるのだろうな。