幻のロールケーキ「ヤマザキのスイスロール」

7年ぶりに再会した”ヤマザキのスイスロール”


引っ越してから通うようになったスーパーでこの「ヤマザキ スイスロール」を発見した時の驚きったら。棚に並んだスイスロールに向かって「うおぉぉぉぉぉ」と叫んだり(心で)、ニヤニヤしたり。

子供の頃はどこにでも売っていたのに、だんだん見かけくなった。職場の近くにあった八百屋さん(なぜか八百屋さん)の片隅にひっそりと置かれていたのを見つけ、行くたびに買っていた。

転職後はその八百屋さんに行く機会がなくなり、コロナ禍の後、久しぶりに行ってみたらお店ごとなくなっていた。
もうスイスロールには会えないんだ、とあきらめたまま数年。引っ越したとたんの再会である。
叫びたくもなる。

引っ越して良かった~。心から思ったもんね。

特徴は「柔らかくしっとりとして甘いスポンジ」。このしっとり感が最高なのだ。
子供の頃、ケーキ屋さんのスポンジはこんな食感だった。表面には茶色の焼き目がついている。バニラクリームは優しい甘さ。

バニラクリームが程よくのったスポンジがクルクルと巻いてある。真ん中がほとんどクリームではないし、フルーツも入っていない。でもこのスポンジとクリームのバランスが絶妙。

そして1本200円。こんなにおいしいのに200円。食べやすい厚さに切り分けて食べる。4等分だと食べ応えがある。6等分だと当たり前だが6回食べられる。大変リーズナブルである。

ケーキの巻き終わりから一口分を手で外して口に放り込むのが最高の味わい方。するとスポンジがクリームごとパカっと外れるので、そのまま口に放り込む。フォークでお上品には食べない。
他のロールケーキはクリームが一緒についてきたりついてこなかったりでうまく外れない。この「パカッ」が大事。

どこにもない、とあきらめていたここ数年は、他のロールケーキを時々買って食べてはいたが、クリームとスポンジが一緒に外れないし、スポンジはもっとしっとりとしてほしいと、どうしてもヤマザキのスイスロールと比較してしまっていた。

スーパーの棚にはいつも2本置いてあるのたが、いつもあるわけではないので、見つけた時は買い占めさせていただいている。それで、2本目は冷凍しておいて大事に食べる。

もう永遠に味わえない。さようならスイスロールと思って過ごしていたが、
まだ作っていてくれて良かったわぁ。