56歳母。アニメ『アンデッドガール・マーダーファルス』を鑑賞する。

『アンデッドガール・マーダーファルス』とは

帰省していた娘が、お母さんにぜひ見てもらいたいアニメがあるのよ、といって、私にお勧めしてきたのは「アンデッドガール・マーダーファルス」。

時々「私の老化防止のために」と世の中で流行っているモノや事を私に享受してくれるありがたい子供達である。
この「アンデッドガール・マーダーファルス」が世の中でどれほど流行っているのかはわからないが、娘の言うことには従うことにしている。
そうね、観る前にざっくりとあらすじをね、と言う娘の説明によれば

「半分人間で半分鬼の人間(鬼)?がいて、ルパンが出てきて、オペラ座の怪人が出てきて、吸血鬼が出てきて、シャーロックホームズ、人狼、それで、主人公は首から下がないのよ・・・。」

この時点で「・・・・・何?」と声が出てしまった。

『アンデッドガール・マーダーファルス』は青崎有吾の小説

「アンデッドガール・マーダーファルス」は講談社タイガから出版されている青崎有吾氏の小説だそうだ。
2023年7月現在、4巻刊行されていて、漫画化、アニメ化されている。

19世紀末の、吸血鬼、人造人間、人狼などの異形な存在が暮らしていた世界を描いていて、主人公は、首から下のない不老不死の輪堂鴉夜(りんどうあや)。
この鴉夜が半人半鬼の真打津軽、メイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵“鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた首から下の身体を取り戻すためにヨーロッパを巡る。という話。

首から下がない主人公・・・

私は目が「かぁっ!」と見開いて血走っている作品が苦手。
社会現象にもなっている「鬼滅の刃」も私はあの「目」が怖くて見られない。
食わず嫌いだと多くの人に言われるが、怖いものは怖い。

「目」ではないけれど、この「アンデッドガール・マーダーファルス」も首から下がないって言うし、「首から下・・・」と聞いただけで「いや、結構です」と言いかけた。
しかし考えてみれば今までそういった映画を見てこなかったわけじゃない。
たとえばハリーポッターだって、人間界にいない生き物がたくさんでてきたし、他にも宇宙人や人狼や魔界や吸血鬼や妖精が主人公の映画やアニメはたくさんみてきてた。
「目が」、とか「首から下が」、もあるけど、結局ストーリーが魅力的かどうかなんだろう。

まあまあ、とにかく見て頂戴。と言われて恐る恐るだが見ることとなった。
1話で「”オウシュウ”へ行く」ことになった主人公の行先を「奥州=東北地方」と理解していた私は(1話の舞台が明治時代の日本だったから)、
2話で「欧州=ヨーロッパ」だったことがわかって若干恥ずかしさを感じたものの、話はなかなか興味深い。
東北地方になぜルパンやシャーロックホームズやオペラ座の怪人が現れるのか???となっていたのだが納得できた。トホホ。

先日、4話を見ようと布団に入ってから見て、そのまま寝たら奇妙な夢をたくさん見てしまい、何度も夜中に目が覚め、寝不足になった。
最終回近くになった頃には慣れてきたのか、見ながら寝落ちしても奇妙な夢を見ることもなく熟睡できたけど。
何事も慣れと経験だわ。

最終話まで見た。満足。