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「美味しい料理」はたくさん「塩」を使っているから「美味しい」のだ
かかりつけの内科で「高血圧」と言われ、それなら減塩だよね、と自分がどのくらい塩分を摂取しているのか計算をしてみたら、一日の摂取量が日本人の目標量(6.5g)を超えていることがわかり、焦っている。
高血圧?(4):最高血圧「176mmHg」。57歳で高血圧を宣告?されスタートした、私の血圧ライフ。―減塩スタート―
高血圧について書いてある色々な記事や、厚生労働省、日本高血圧学会のガイドラインまで読んでみた結果、血圧を下げる最も手っ取り早い方法は、誰もが言う通り、やはり「減塩」。
● だって、ありとあらゆるものに「塩」が入っている
大抵の食品には「栄養成分表示」が載っていて、自分がどのくらい塩分を摂っているのか調べることができる。
食パン1枚(8枚切り)0.5g、スライスチーズ1枚0.5g、大好きなお弁当用冷凍食品の肉団子なんて1食分で2.5g。
サラダだってドレッシングに0.6g。ピザを買ってみたら2.5g。カレールー1人分2g。納豆はたれをかけたら0.4gになる。冷凍讃岐うどんには1食分0.9gも入っている。ちくわだって1本0.6g。
減塩みそを使って作ったおみそ汁だって一杯で1.5gも取っている。
パン屋さんで買うお惣菜パンには軒並み1~2gの塩が使われている。流行りの塩バターロールなんて「2g」も使っていた。おいしいわけだ。
ようかんやケーキだって表示をみたら塩を使っている。つまり、おいしい食べ物には、塩味は感じないのにしっかり塩が入っている。
塩は見えないし感じない。実は危ないのだ。
● 減塩生活の真実~最初の3日は頑張るし楽しい。でも塩分量を計算しながらの生活をずっと続けるのはつまらない~
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされている。
また、日本高血圧学会は、高血圧患者における減塩目標を1日6g未満にすることを強く推奨している。
計算して塩分量を超えそうなら食べるのはやめるとか、薄味で調理するとか、1週間やってみた。
最初の3日間は目標量に収まるとうれしくて、しかも体重が1㎏減るという思わぬご褒美もついてきた。
しかしそれも3日目まで。その後は、計算は面倒になり、やっぱり薄味は物足りなくて、薄味にする代わりに普通の塩分で食べる量を減らしたら、今度はお腹がいっぱいにならない。
出典:
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」p269-270
● 「『塩』の代わりに『だし』を上手に使って減塩しましょう」の落とし穴
私は普段「だしの素」を使っている。
「減塩する代わりに、出汁のうまみと香りで満足感が得られる」ということは一般的に言われていることだ。だから私も塩やしょうゆ、みそを控えめにして、その分「だしの素」を多めに使っていた。
ところがこの「だしの素」にはしっかりと塩分が含まれていた。(みそ汁1杯分のだし=約0.4g)
みそ汁のみそ小さじ1杯(みそによるけど、大体0.5g前後)を減らしたところで、薄味をカバーするためにだしの素を多めに使っていては減塩にならない。
いやいや、知らなかったわ。
『だし』を上手に使うということは、自分で鰹節や昆布で取っただしとか、売っているものでも「減塩」や「無塩」に近いものを使うということだったのだ。
『だし』を自分で作るとしたらそれなりに時間がかかるし、実はコスパ高。
十分な量のだしを取ろうと思ったら、鰹節でも煮干しでもたくさん使う必要があるから、結構なお値段になる。
お手軽で安価な『だしの素』に頼ってきた私にとって、手間はともかく金額が上がるとなると、この物価高の生活では簡単に踏み切れない。
さてどうしましょ。
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