お子さんが発熱した男性社員
共働きで保育園に預けている1歳のお子さんが発熱したため、
保育園から連絡を受け早退した男性社員。
それからひと月後、
今度は熱が下がらないので3日続けてお休みです。
その1週間後、また1日お休み。
そうだよね。小さいうちは病気にもなるし、共働きだからむしろ父親が休むなんてお手本じゃん。
子育ても仕事も性別に関係なくできることが当たり前のはず。
と、そのように行動、発言をしていたと自分では思っていたよ。
しかし、いざ自分にふりかかってきたら、
突然休まれると仕事が回んないのよ
と思ってしまったのだ。
ひえぇ~。なんてこと。
先日同僚の女性社員がその男性社員について
「奥さんは何やってるのよ。彼ばかりに子どもを任せて。奥さんが面倒見なよ。母親なんだから。せめて交代で。」
と言っていた。
それを聞きながら、私ったら発言した社員に対して、
「えー、そういうこと言うんだ。男女が平等に子育てする社会を目指すこのご時世に母親だからなんて言うなんて、いまだに?ジェンダーレスを目指す社会だよ。結局女性の社会進出や男性による育児が進まないのは実はあなた方のような女性がまだいるからよ。」
私ってなんて正しいのかしら。フフン。
という「ド」が思い切りつく正論を心の中で思ったわけです。
しかし、
妻は?妻はなんで仕事を休んで子供の看病しないの?
今回自分も心の中でそう思っちゃったんだよねぇ。
「母親なんだから」って言った同僚とおんなじ。
「どうしたらいいの?終わっていない案件がいくつもあるよ。突然引き継ぎもなく仕事ほっぽり出して早退って。そのあと休みだって?せめて引き継ぎの準備位前もってやっておきなよ。こういうことが起きる可能性はあるって元々わかっていたことでしょ。」
わかっていたことはこっちも同じじゃない。
上司だったから?
なんで上司のために私が前もって仕事をしなくてはならないの?と思ったから?
そうじゃない。
私自身こそ想定すべきだったのでは?なぜしなかった?
結局自分ですよ。私自身の問題。
自分の意識が問題
さらに例えばこれが逆の状況で、
もし母親が子供の病気を理由に数日連続して休んだとしたら、私は同じように
「夫は?夫と交代できないの?」と思っただろうか。
・・・父親だって少しは面倒見なよ、とは思いつつも
「大変ね。ママだからしょうがないわね」
結局育児は「母親の役割」という定型が深層心理で根深く展開されている。
それならまだしも、休んでいる母親に対して、
「その分の仕事の負担が自分に回ってきたこと」を
内心苦々しく思ってしまうのではないか。
自分だって子育てしてきて、母親の仕事と育児を両立させていくことの大変さや不安な事を知っているくせに、
どーして自分を棚に上げちゃうかな。
最低。
頭と行動を同じにしたい
「病気ならママが看病するのは当然。しかも仕事では手を抜くな。パパなら仕事が優先。子育てより仕事を優先すべき」
自ら否定してきた考え方が自分の中にあった。
ご都合主義な自分。
私ってば表面的にはいかにも理解している風に理想的なことを言っていたくせに。
隣の部署の子育て中のママには心から
「応援しているよ」
って言えているのに。
子育てしながら働いているパパとママを応援したい。それは本当。
そして今の私はこっちが大問題 ↓
頭と行動を同じにしたい。
もっと勉強しよう。
娘と同性パートナーの素敵な生き方「お母さん、話したいことがあるんだけど」続編② 娘から学ぶジェンダーレス、お人形と怪獣。2022年8月19日 金曜日 -47-