目次
・胎児のころから「超」活発な娘。
娘は胎児の時からとても活発で、元気にたくさん動いた。
胎動もびっくりするくらい早く始まって、
お腹の中でよく動いていた。
生まれてからは、寝返りもぐるんぐるんしちゃうし、
ハイハイも伝え歩きも、歩きだすのもも早くて、常にやる気満々。
やる気に満ちあふれた赤ちゃんね。
とにかくじっとしていないから、
目が離せない。
気がつくとバスの降車ボタンを押している。
お店の呼び出しボタンを押している。
犬のウンチを踏んで喜ぶ。下半身がうんちまみれ。
ベビーカーも立ち上がっちゃうので、そのまま立ったまま押していた。
転んでも全然泣かない。よっこらしょ、と立ち上がってまたすたすたと歩き始める。
これなに?
って言ったときには、お刺身の隅っこに盛られているワサビの塊が口の中に入っていて
文字通り「飛び上がって」泣くとか。
よそ見をして全力で走るから、電柱に激突とか。
頭より身体が先に動くタイプ。
けがもしょっちゅう
幼稚園では元気が良すぎてけがもしょっちゅう。
趣味は戦いごっこ。
教室のドアを勢いよく閉めて自分の指をはさみ、何針も縫う羽目になり。
戦いごっこをしていたら、お友達のパンチがおでこに当たり、たんこぶになり。
小学校では男子とドッジボール三昧。
近所のお寺の屋根に登ろうとして転落して病院行き。頭のCTを取った。
もうはらはらな毎日。
毎朝登校の時に
今日も無事に帰ってきてください。
と、ランドセルをしょった背中に向かってお祈りしていた事、知らないでしょ。
(To 娘)
・かたや息子は「動きたくない」人。
息子はお腹にいる時から動かない。
え?おーい。生きてる?と何度も心配になった。
せっかく始まった陣痛が途中で弱くなり、助産師さんが困っていた(笑)
後で息子に聞いたら
途中からやる気がなくなっちゃった。
ほんとか?はぁ。
生まれたら生まれたで寝返りもしないし、
時々こたつ布団の上からゴロゴロと転がしてみたりしたこともあったが、
(こたつ布団は斜めになっているから)
されるがまま〜。転がった先でもそのままの体勢をかたくなに維持。
発達がどうのではない。
やる気がないな。こりゃ。
ハイハイもわずかな期間しかしなかったので、座らせておけば、ずっとその場にいてくれた。
追いかけなくて済んだので、こちらはとても楽をさせてもらっていた。
外遊び嫌い。
物心がついたらしい最近、
保育園とか小学校とか、外で遊ぶの嫌いだったんだよね。
確かに、
学校から帰ってきてもどこにも行かないから、私がパートで彼より少しだけ帰りが遅くなっても、家でちょこんと待っている。
「誘われれば」出かけていくが、
自分から外に出ることはあまりなかったんだよ。
・「外遊び?しなくてもいいんじゃないですか」という息子の担任の先生でした。
面白かったのは、
小学5年生の時の担任の先生に、
「先生うちの息子、外に全然でかけません。全く遊びに行きません。大丈夫でしょうか」
全然心配はしていなかったけど、一応世間的な事を鑑みて聞いてみたところ、
「いいんじゃないんですか、全然問題ないですよ。家にいたいならいたって。」
なんだ、そうなの。先生もそう言うんだったら、そのままにしときましょ。
「健全な成長をするためには外遊びは欠かせません」、外遊びは「社会性を育むのです」とか言われるかなあ。
と少しは思ったけど、
なかなかの先生ですね。
息子はそういう性質の子、それはそれで、それが息子、と思ってくださったのだろう。
私は私で、過保護だから、
家にいれば誘拐もされないし、事故にもあわないし、安心だわ。
と家にいていただいたわ。
・さて、大人になった彼らは、相変わらず動く娘、動かない息子か。
どっちも極端だったから、どーなるかしらと(少しは)思っていたが、二人共いい感じに程よく中和されて、
二人共、 健康で、社会で働いて、適度に遊んでいる。
「おとなしくしなさい(娘に)」「外に出なさい(息子に)」と言わなくても
自分たちで塩梅をつかんでいくものなのかねえ。
家にこもってゲーム三昧の時もあれば、緑と自然を求めてお出かけもしているようだ。
ちょっとだけ、そのまま大人になった彼らも見てみたかったけれど、
動く娘も動かない息子も、立派になったよ。
楽しい子育てだった。