ヨトウムシ(夜盗虫)との戦いに破れる

我が家は日陰の立地のため、草花も野菜もほとんど育ちません。

それでも、それでも、日陰で育つ花を探しては植え、咲かない。

野菜を探しては植え、育たない。を懲りずに繰り返していました。

「しそ」なら育つと思ったので

この家に住み始めた当時、日陰でも育つというので、しそ(大葉)を育て始めました。自分で育てるのだから、もちろん無農薬でやりたい。

苔なら元気にすくすくと育つ我が家のシェードガーデン(shade garden)←こう書くとおしゃれに聞こえる。に、しそは元気にたくさん育ちました。

地植えでこんなに育つなんて。うれしいやん。

ところが、あともうちょっとで収穫、という頃になると、みーんな食べられてしまいます。

日の当たらない家で良かったこと ガーデニングを諦めるまで

ヨトウムシ(夜盗虫)なのだよ

母に聞いたり、本(当時は)で調べると、ヨトウムシ(夜盗虫)が葉を食べてしまうとのこと。

除去しようにも昼間は葉の裏や土の中にいるため、姿が見えない。

殺虫剤は使わず収穫したいという執念あり。

夜になったらお食事のために姿を現すというので、夜な夜な懐中電灯で葉の裏を調べ、見つけては割りばしでつまみ上げ、また見つけてはつまむという涙ぐましい努力をしたこともありました。

こんなに隠れていたのか!でもキリがないのよ。

ご近所や実家のしそは、そんなに食べられることなくたくさん実っている。

なんで?やっぱり日当たりがいいから?肥料?殺虫剤?

悪戦苦闘の日々

じゃあさ、プランターで育てましょうよ。

そしてお日様を追いかけてプランターを移動させてさ。

やってみたけれど、土が入っているプランターは重くて重くて。

一日中太陽を追いかけて東から西へ。そして日が暮れたら明日のために西から東へ移動する。

関係なかった。ヨトウムシは猛威をふるう。私は腰が痛くなる。

んじゃネットを張る。

今度は収穫が面倒。ネットを外して収穫しなくてはならない。

で、ヨトウムシも相変わらずいる。

それなら、二階のベランダで

・・・水やりが大変。水は重いよ。そしてやっぱりヨトウムシもいるよ。

勉強しました。ヨトウムシはヨトウガという成虫が葉の裏に卵を産むのですね。

となると、卵を見つけて駆除するか、しその種をまいた時からネットを張るのかなぁ。

そろそろ私は疲れてきています。

殺虫剤を使いました、結局。

使わずになんとかしたかった。せっかく自分で育てるのだから。

成分の残留を考えて説明書きにある通り一定期間食べないようにしてようやく収穫し、少しは楽しめましたが、次のしその葉が育つ頃にはまた新たなヨトウムシがやってきて。また殺虫剤。結局無農薬なんてさ。

夏なので蚊もたくさんいて、収穫するために長袖長ズボン&麦わら帽子&全身虫除けスプレーと蚊取り線香。

毎日使う分を取るためにこれだけの装備が必要。

私は刺されると膿む体質のため。はぁ、もうやめようか。

やめたよ。負けたよ。

どうなの?土+肥料+水+プランター+全身蚊よけ装備+殺虫剤=つまり「費用と努力と時間」と「収穫量」を天秤にかけたら。

やめたやめた。完敗。数年前に断念しました。プロに任せます。

専門の方が作ったしそは柔らかくておいしい。

2022年8月5日 金曜日 -33-