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仕事で「きちんとした」スーツが必要になった。しかしスーツがない。
・ ということで式典1週間前にスーツを買いに出かけたのである。
式典の運営スタッフに応援要員として駆り出されることになった。普段はオフィスカジュアルというより、ジーンズ・派手なTシャツ以外ならOK位の緩い職場なので、スーツは持っていない。
持っていたこともあるのだが、年齢が上がって体型が変わり(つまりお腹周りがきつくなるとか)、長年着ていてくたびれたものばかりになったこともあり、数年前に全て処分し、以来、もう着ることもないよな、とスーツ「0」で数年過ごしていた。
ところが急にここへきてスーツかい。という事態。
手元にある「まあまあ」きちんとしているだろうジャケットで何とかしようとしたのだが、式典としてはカジュアル寄り。でも服は増やしたくない。お金も使いたくない。
鬱々していた私を見て心配した(あきれた)同僚が「私のジャケットを貸しましょうか?」と言ってくれたのだが、それは申し訳なく、申し出は丁重にお断りしてやっぱり自分でなんとかすることにした。
・ できるだけリーズナブルに揃えたい。
それなりにスーツを買おうと思うと結構なお値段になる。たった1度の式典、数時間、それも応援要員のためだけにお金を使いたくない、できる限りリーズナブルに済まそう。という気持ちでお店に行ったのだが、結局それなりの出費になってしまった。
貧相でシワが目立つ首周りのせいで、ノーカラージャケットが恐ろしく似合わない
還暦まであと2年ともなると、首周りが貧相になりシワが目立つようになるのよ。
それでもロングヘアなら隠せそうなものだが、ショートヘアの私は首周りが露になり、首から肩にかけてスッキリとしたノーカラージャケットは、私には貧相な首とシワがどうにも目立っていたたまれない。
そういえば昔からTシャツもあまり似合わなくて、襟があるブラウスやスクエアネック、Vネック、首周りが露出しない洋服が似合っていた。
元々の骨格のため似合わないということもある。素敵だと思ったのに。
何を着ても似合わない…試着を重ねる度にお値段が上がっていく
ノーカラージャケットは諦めて、まあまあリーズナブルなジャケットを試着するんだけど、色?デザイン?体型?サイズ?年齢?やっぱり骨格?何を着ても「なんだかなあ」となる。
「安い物を着ている」という気持ちで試着しているからか。見栄っ張りなのか。
結局試着を重ねるうちにお値段がだんだん上がっていき、最終的に予算かなりオーバーの、襟つきのジャケットとパンツ、マネキンが着ていたジャケットの下に着るブラウス(センス0(ゼロ)の私は店員さんのコーデ”一任”である)をセットでお買い上げとなった。
・ 自分の事など周囲は見ていない。それが真実。あと、ネットで買わない。試着すること。
実際、自分が思う程周りは自分の事なんて見ていないんだから、私が何を着ようと、しかも数時間のことだし何でも良かったのだろうなんだけど。
でも奮発した分背筋が伸びて、似合わない服を身を縮めて着ているよりはずっと堂々としていられたから、今回の出費はよしとすることにした。心配(あきれていた)してくれた同僚も「良いスーツですね」と褒めてくれた。
めでたしめでたし。
ところでここで大切なのは、ネットで洋服を買わないことである。
ネットのモデルと私の体型は全く違う。コロナ禍の頃にネットで洋服を買って思い知った。実際に届いて全く似合わず、何度失敗した事か。
「試着こそが大事」。特に年齢が上がると、である。