娘がゴッドマザーにプレゼント。表参道でセレクトよ。

・娘には『ゴッドマザー』と私達が(勝手に)呼ぶ大切な人がいる。


ゴッドマザー。元々は私の大学時代の友人。
子供達が生まれてからは、いつも暖かく成長を見守ってくれている。
進学や就職、留学なんかの節目に貴重なアドバイスをしてもらったり、
励ましてもらったりしてきた。

ちなみに『ゴッドマザー』とは欧米で名付け親、後見人のような立場の人で、
子供の成長を見守ってくれる信頼できる人のことを言うそうだ。

特に娘は大学生になってからは私よりたくさん彼女に会っていたんじゃないかなあ。
近くに行く時に連絡を取ると食事に連れて行ってくれ、
就職活動の最終面接の前日には栄養たっぷりのご飯をごちそうしてもらい、
(前泊ビジネスホテルその辺のファストフードから美味しいレストランのコースに格上げだったそうだ。)
おかげで無事に就職することができた。
息子の就職活動の時はオンライン(コロナ禍のため)で色々と相談にのってもらっていた。

仕事でバリバリ現役の彼女は、企業や社会で働いていての良い話、厳しい話、心構え等、
色々な話を子供たちに聞かせてくれる。

さらに偉大な『ゴッドマザーの母君』との交流も楽しい

ゴッドマザーの母君(私達は『お母さま』と呼んでいる)はさらに偉大である。

娘が出張のお土産をわたしに行った時は、
ゴッドマザーとお母さまがホテルの最上階のレストランを予約していて、
フランス料理フルコースをごちそうになり、さらにお母さまから
「ワインの選び方、食事の仕方、立ち振る舞い」等々を学ぶという講座になった。
という体験をしたそうだ。
ちょっとしたお土産→フランス料理&マナー講座と、
わらしべ長者並みのステップアップだ。

お母さまは、時々使わなくなった色々な高級ブランド品を娘におさがりしてくださるのだが、
ものによっては

お母さま
お母さま

これはまだあなたには早いわ。早く似合う大人におなりなさい。


と、ブランドに目がくらんだ娘(と私)がたしなめられる。

また、小さなバッグを見て『なにも入らん』とぼやいていたら、

お母さま
お母さま

こういうバッグにはね、ハンカチ1枚と口紅を入れるだけなのよ。


普段あれもこれもなんでもかんでも心配で突っ込み、
大きく膨らんだバッグを半ば引きずって歩いている自分を思い出し笑ってしまった。
まあ、『小さなバッグを持ってパーティに出かける』なぁんて、今の私達にはなさそうだが、
そんな世界の話を聴くことができるのも楽しいし勉強になる。

上質で丁寧な暮らしが憧れであり尊敬であり。

今、娘はゴッドマザーが大学時代(つまり私と一緒にいた頃)に使っていた
ラルフローレンのバッグを修理して、キレイにして持っている。
かれこれ35年以上は使っていることになるんじゃないかな。
ファストファッションはおしゃれで手頃だけれど、
彼女は上質でていねいな暮らしを送っている良いお手本であり尊敬の存在。

私は「ホントはお金持ちになりたいけれどお金持ちではない。ならば頭と心を高貴に上品に豊かに」
というモットーのもと子育てをしてきて、
それはそれで良かったと自分では思っているが、
なにせゴッドマザーとお母さまの住む世界は「想像の世界」。
そんなわけで、ふたりのような「本物」に触れる体験も
時々させてもらいながら大きくなったんだよね。

話はそれたが、
この度ゴッドマザーとお母さまにクリスマスプレゼントを送りたい。
お店が表参道にあるから一緒に選んで、と頼まれたので、
表参道なんてうん十年ぶりだわ、と先週喜んでホイホイ出掛けてきた。

ゴッドマザーとお母さまへのプレゼントはカシミヤのストール
以前娘がゴッドマザーからもらったマフラーと同じブランドを選んだ。
日頃の感謝の気持ちプラス、
「私もこのような品物をを買えるようになりました。だいぶ成長しましたー!」
ということも伝えられたんじゃないかしら。