私が有機栽培で野菜を作ったら~土作り~

3月末。日当たりの良い小さな畑で里山菜園作りに挑戦



ずいぶん昔にプランターでトマトやキュウリを育てたことはあったけれど、日当たりが悪い場所だったからなのか、土なのか、育て方がわかっていなかったのか、病気にはなるし害虫がたくさんつくし。
農薬や殺虫剤に頼らず育てることは難しく、育ちも悪くて期待した家庭菜園とはならなかった。

というつらい(?)過去のリベンジをしたいと長年思っていたわけで、今回日当たりの良い場所で地植えで野菜が作れる、という機会に恵まれて、長年の野望が叶い、張り切っている。

そして有機栽培というのをやってみたいのだ。
NHK「里山菜園 有機のチカラ」という番組でやっていたやつ。畑を里山のような土壌にして、野菜を育てようというもの。NHKから出版された里山菜園の本を買い勉強している。

里山は誰も耕さないのに植物が育ち地面(土)もフカフカで栄養が豊富。それは元々土壌に住んでいる微生物や小さな動物達が落ち葉などを分解し栄養分豊富な土に変えてくれるから。

土を耕すと土壌生物がいなくなってしまう。そこで土壌改良は小さな虫や微生物に任せて人間はあまり耕さないというのだ。
雑草も里山でいう落ち葉の代わりとして畑に敷いて分解してもらい、時間はかかるが土を里山のような環境に変えて野菜を育てる。

この小さなスペースで里山ですか?という声が聞こえてきそうだ。実際に野菜を長年育てている母に、

「里山?・・・有機栽培・・・耕さない・・・ええっ?」と笑われた。肥料も最低限?農薬を使わないのは大変よ。まあやってみなさいよ。と言われてしまった。でもやるよ。やってみたいから。

近所の人には「野菜作るならうちの畑貸してあげるからそこでやったら?」とありがたいお言葉をいただいたが(昔からこの土地で暮らす方々は広い畑をお持ちの方が多い)、とんでもない。
これ以上広い畑で野菜を作るなんて力不足もいいところだ。
丁寧にご辞退申し上げて、1m×2.5mの小さな「私の畑」に実った真っ赤なトマトや青々としたきゅうりを妄想してニヤニヤしている。

先日は土づくりにと「ぼかし肥料」と「過リン酸石灰」というものをまいてみた。これで2週間位待てば苗を植えられるようになるらしい。

どうなる私の里山菜園。

(出典:佐倉朗夫.NHK趣味の園芸 やさいの時間 自然のチカラで育つ野菜づくり! 有機の菜園12か月.NHK出版,2025,112p.)