片付け魔なので、なんでも片付ける。
長い間使わない物、いつか使うかもしれない物、のストックは置かない。
あれば便利な便利グッズもない。ないと困るものだけある。
だから、薄情者と言われても、そんな事は誰も言わないけど、
徹底している。
「断捨離」という言葉が一般的になっているけれど、
「断捨離」という言葉が現れるずっと前から、
捨て魔だ。
使わない物を置いておく場所にもローンを払っているということになるのだよ
と誰かがどこかで言っていた言葉を肝に銘じている。
活動しないアイテムにお金を払うなんて、もったいない。
今は家を出て自立している子供たちの部屋ももうない。
子供達には、一人暮らしをする時に部屋の全ての物を整理してもらった。
娘はプラスチックの衣装ケース1つにまとめ、息子は2つにまとめて、
それだけ実家に置いてある。
「おもひでボックス」と呼んでいる。
卒業アルバムや学校で作ったもの、写真、思い出のあるもの等が入っているみたい。
それぞれ広いとはいえない住まいのため、いずれは引き取ってもらうけれど、
今のところは実家でお預かりしている形。
戻ってくる予定はないことにしているので、子供たちの部屋はなくてもいいでしょう。
机やベッド、書棚も新居に持っていった物以外は処分。
備え付けのクローゼットがあったので、タンスは元々なかった。
布団だけは帰省の時のために押し入れに入れている。
元子供部屋は、今は防災用品置き場と、雨の日に洗濯物を除湿器で乾燥させる部屋
として使用している。
防災用品以外は置かないと固く決めている。
一番警戒しているのは「とりあえず置いておこう」というアイテムがつもりに積もって
部屋が物置と化してしまう事。
おとーさん(夫)が余計なものを置くことも禁じている。
「使わない場所にもローンを支払っている」のだよ(繰り返し)。
私の持ち物もかなり少ない。
自分が死んだ後、片付けるのが大変だからね。
結婚の時に母に作ってもらった着物は買取してもらい、
押し入れ半間に入れっぱなしだった5月人形、ひな人形、は厳選した数個以外は処分した。
写真は家族それぞれが気に入った写真を持ち、それ以外は処分し、
使わない食器、鍋は元々ないし、レースのカーテンもない。
本は電子書籍に移行中なため、本棚もおとーさん(夫)のものがほとんど。
自分の持ち物も、ほぼ押入れの半間に収まる量しか置かない。
ついでに職場の机も引き出しも私物としてはファイルが4、5冊分程度しかないので
「今日で退職します」と突然なっても全く問題がない。
江戸時代の庶民の暮らしが理想的だと思っている。
江戸時代、庶民の長屋暮らしはとても簡素で、6畳程度の部屋に家族で住むとしても、
家財道具や衣類も少ない質素な暮らしをしていた。
火事が多かったので、そもそも物を多く持たない生活をしていたらしい。
時代小説なんかを読むと、引っ越しも「大八車」という荷物を運ぶ2輪車で事足りていたようだ。
江戸時代の人々のようにできるだけ簡素に生活したいと思い、ことごとく整理している。
物が少ないってことは、捨てるものが少ないって事かな。と思っている。
ここまでたくさんたくさん捨ててきて、罪悪感もたっぷりあるが、
ようやく「増やさない」暮らしができるようになってきてもいる。
子供たちの持ち物も同じ。