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・日本経済新聞に、長野県の郷土食「おやき」が載ったぞ。
誇りだねえ。
日本経済新聞に「おやき」の本が出たという記事を見つけた。
地元の郷土食が新聞に載るなんて。さすが「おやき」。
はい。この本購入。
小麦粉などを伸ばした生地で旬の具材を包む信州名物おやき。長野市内の店主、小出陽子さんが人気店を取材して特徴を紹介した「信州おやき大百科」を出版した。
信州名物おやきの「大百科」人気店を取材、特徴を紹介.日本経済新聞.2022年9月24日土曜日 夕刊,p7
・おやきは私の故郷長野県の郷土食。ソウルフード。
小さい時からお盆といえば
なすとあんこのおやきが、我が家も親戚の家にも
お皿にドカーンと山盛りになっていた。
子供の頃はね、あまり好きではなかったの。
だってお盆の昼ご飯はずーっと
おやきおやきおやき。またおやきぃ。
だったからさ。
今は年中食べられるけど、当時はお盆に食べるものだったんだよ。
夏はナスがたくさんとれるからね。
あんこは祖母が作ったこしあんがはいったおやきが最高に好きだったなぁ。
祖母は小豆を丁寧に丁寧にさらしでこして、
丁寧な、上品な、優しい「絶品のこしあん」を作っていた。
毎年のお盆のおやき続きは飽き飽きだったとはいえ、
祖母の「こしあんのおやき」は何個でも食べられたんだ。
私の「こしあん好き」は祖母のあんこからきている。
・実家のおやき。
実家のおやきは「まるなす油みそ」「あんこ」の2種類
長野県内でも、地方、またそれぞれの家庭でおやきは全然作り方がちがう。
具材を包んだおやきを「焼く」「焼いてから囲炉裏の灰に入れて蒸し焼きする」「蒸す」などそれぞれ。
皮も重曹やベーキングパウダーを使いふっくらとした生地にしたり、何も加えず膨らまないタイプもある。
実家のおやきは(=母のつくるおやきは)
中力粉、という少し珍しい粉を熱湯で溶いて耳たぶ位の固さにして伸ばし、
丸ナスを輪切りにして切り込みをいれ、間に甘めの油味噌を挟む。
この丸ナスを伸ばした中力粉の皮で包み、蒸しあげる「なすのおやき」と、
「あんこのおやき」が定番。
今は1年中食べられてうれしい。
調理技術や保存技術が進歩したからだと思う。
最近は切り干し大根とか、野沢菜漬等、多彩な具が入ったおやきが食べられるようになり、
選ぶのも楽しい。
しかもテレビや他のメディアでも紹介され、
それこそ一年中、日本中、いつでもどこでも食べられるようになっている。
子供の頃は食べ飽きた味が、今になって懐かしくて美味しくて。
1年中食べられる今は、帰省の度に大量に買って、冷凍して食べている。
母も最近は面倒になって作らなくなったから、
できるだけ家の味に近いおやき屋さんで買うんだ。
自分で作ればぁ?って声も聞こえている。自分の中でですが。
まあ、いつか作ってみようかな。
・さてさて、私の好きなおやきやさんは何ページに載っているかしら?
・・・・載っていない。
え~~~。そう・・・・。
まあこれはこれでしょうがない。
だっておやきは長野県のソウルフード。
インドのカレーが各家庭で違うように、
おやきの作り方だって100家庭あれば100通りある。
お店もたくさんあるし、道の駅でも売っている。
この本には29店が紹介されている。著者も選ぶのが大変だっただろうな。
ほんとに色々な種類がある。どれもおいしそう。
お腹すいた。