目次
・小さい頃から「お蕎麦」を食べると頭痛と吐き気がしてしまうのよ。
子供の頃は食事でお蕎麦が出てきても「頭が痛くなって吐き気が少しする」とは言えず、黙って食べていた。
ここは長野県~。お蕎麦と言えば長野県。そして私は長野生まれ。
「お蕎麦が嫌いな人なんて長野県民にはいないはず」と私も周囲も信じていた。
自宅でも言えないから、親戚の家とか友達の家とか、言えるわけない。
言えばいいのにねぇ。
お蕎麦の国の人なのにねぇ。といわれて残念がられる。
出身地を言うと、大体「お蕎麦」の話題になり、
おかゆさんの出身地の長野県の名産よね!
おいしいお蕎麦のお店知ってる?
と来る。
来たかぁ。ごめん。全然知らない。
・社会人になっても「嫌い」とは言えず。
ここが私の性格の弱いところ。
実はこれでも気が小さいので周囲に「嫌い」ってなかなか正直に言えない。
その場の空気が変わることや相手に不快な思いをさせるのでは、ということを恐れている。
そのため自助努力をする。お蕎麦を食べる機会をできるだけ減らす努力。
だから蕎麦屋さんでうどんを注文する。
「嫌いではないけれど、どちらかといえばおうどんが好き」というスタンスで生活。
でも「おいしいお蕎麦屋さんに連れて行ってあげる」と言われると、どうしても断れなくて頑張って食べていたわけ。
そうすると間もなく頭痛がと胃のムカムカが始まっちゃう。
食べてしまった後どうやって体調を治すか。
食べてしまった後は、何か他のもので胃袋の蕎麦を薄めると紛れるんだよ。
だからお蕎麦を食べる状況がわかっていれば事前に用意しておくし、そうでなければ食べた後にコンビニに走る。
なぜかジャムパンだと体調の改善が早い。なぜ?ワハ。
蕎麦アレルギーということではなさそうなんだけどさぁ。
そんなころ(平成の初め頃ですが)、
「蕎麦アレルギーでアナフィラキシーショックが起きる」
という情報がメディアで取り上げられ始めて、
「知らなかったけど、私は蕎麦アレルギーなのかも?」とも思うようになった。
しかし、蕎麦アレルギーはわずかな量でも呼吸器やじんましん、またアナフィラキシーショックのような重篤症状になる確率が高いらしいが、
私の症状の「頭痛と吐き気」はあまり言われていないみたい。
ということは「蕎麦アレルギー」ではないのかなぁ。
・「蕎麦離婚」が頭をよぎったね。
まだ子供たちが小さかった頃。夫とその親族がお蕎麦屋さんに集合したある日。
私は車を駐車場に止めたり、子供をトイレに連れて行ったりしてから席に着くと、
夫に「あ、君の分もお蕎麦を頼んでおいたよ。ニコ」
なんですかそれ。
「蕎麦離婚」が頭をよぎったわ~(笑)
だって、「食べられない。頭痛と吐き気がする。」と普段から言ってあるのに、なんでそうなるかな。
食べましたよ。無言で。半べそで。意地で。悔しくて。
暴れるわけにもいかないし。
その後すっごく機嫌悪いわよ。当然。
それでお蕎麦のあとすぐコンビニに行って、私にとっての蕎麦アレルギー用お薬、
くだんのジャムパンを2つ買って食べた。
・「少しアレルギーがあるの」と言わせてくださいませ。
頭痛と吐き気。
でもさ、重篤ではないにしても、体調を崩すんだから、少しはアレルギーだと思うの。
なので「軽度の蕎麦アレルギー」というふうに周囲に伝えるようにして、
今はわかってもらうことができるようになったんだ。
2022年9月19日 月曜日 -78-