悲しくないのに涙が止まらない。涙を流す穴「涙点」が塞がってしまった私の目が『あっという間』に治るまで①

加齢による症状なんだって。加齢加齢って言いたくないけどさ、細胞が死んでいくのを実感する毎日ってやる気なくすわね

 症状: 言葉を発するたびにポロポロと涙が流れる

言葉を発するたびにポロポロと涙が流れ、メガネには「水しぶき」のように涙の跡が付くので、その度メガネを外して拭いている。
話している相手が不思議がるので「いや、悲しいとかではなくて」といちいち説明しなければならない。笑う時は特にひどい。
「メガネを外していたら」と言ってくれる人もいるが、近眼なのでメガネを外せば仕事にならない。

喋って笑って泣いて涙を拭いてメガネを拭いて説明して、と忙しい。
3ヶ月程我慢していたが、あんまり大変なので眼科で診てもらった。

 原因:涙を流す「涙点」が塞がった状態

目頭には涙を喉や鼻に流す入口の小さな穴(涙点)がある。この涙点が「結膜」(まぶたの内側と白目を覆っている半透明の膜)で塞がってしまい、涙が流れ出て行かないのよね、と先生は私の目頭の写真を見せてくれた。

正常なら涙点(小さな穴)がはっきりと見えるそうだが、右目は穴があるはずなのになにもない。左目の涙点はかろうじてうっすら確認できる程度。

 治療:先端の丸い注射針(のようなもの)を挿して塞がった穴を開ける

「加齢なら諦めます」と言った私に、先生は「確かに加齢の症状ではあるけれど、加齢だからといって諦めないで治療しましょう」と注射器(注射針は針のように見えるが先端は丸いらしい)を取り出した。
これを涙点の塞がった穴に挿す。そして生理食塩水を注入する。涙道を通って喉に生理食塩水が流れれば、涙点に穴が開いたということで、涙が流れるようにもなるそうだ。

目頭に針(のようなもの)を刺すぅ?とビビる暇もなく、麻酔の目薬の後、「はい上見て~、始めま~す。はい挿しました。水を流すよ~。水を喉で感じたら教えて。流れた?ハイ完了」(ほんの数秒だが、チクリとした痛みは感じる)
両目で1分位。

これが水が通らない(閉塞)となると涙道が塞がっているため別の治療が必要になるようだけど、私の場合は喉に水が流れたので涙道はちゃんと開いていて、表面の穴の入り口(涙点)だけが塞がっている状態だった。

この先端が丸い針(のようなもの)を挿したことで塞がっていた穴が開いたということだ。
しかし時間が経てば再び塞がっていくから、当面は2週間ごとに通って同じ治療をし、様子をみながら徐々に治療の間隔を開けていきましょう、とのこと。炎症を抑える目薬もしばらく点眼する。

 治療後:症状が劇的に改善。もう泣かなくていい

お医者さん神。
治療直後からあふれる涙は止まり、メガネのレンズに涙のしぶきが飛ぶこともなくなった。

2週間後に診てもらったら辛うじて小さいけれど穴は開いていた。同じ治療をしてもらい、順調なので4回目からはひと月後の診察になった。
この治療を行う人は結構いるそうよ。

同じ症状の人は諦めないで眼科に行ってみて。